
インフレの進展や人材の採用・流出防止のため、賃上げに取り組む企業の動きが活発化しています。ここでは今年1月に発表された調査結果(※)から、小規模の医療機関等(以下、医療,福祉)における給与額をみていきます。

調査結果から、常用労働者数1〜4人規模の医療,福祉の事業所における、2022年7月の年齢・勤務年数階級別にきまって支給する女性の現金給与額をまとめると、表1のとおりです。

女性全体の勤務年数計は173千円でした。勤務年数別では30年以上が209千円で最も高く、20〜29年も200千円を超えています。年齢別の勤務年数計では、25〜29歳が188千円で最も高くなりました。その他、45〜59歳までの年齢で180千円を超えています。

次に男性の現金給与額をまとめると、表2のとおりです。

男性全体の勤務年数計は、237千円となりました。勤務年数別にみると20〜29年の277千円が最も高く、5年以上の階級で勤務年数計を超える額になっています。年齢別の勤務年数計では、45〜49歳が300千円を超えました。50〜54歳も298千円で、この年代が他に比べて高くなっています。
事業所によっては賃上げが簡単ではないところもありますが、次の調査結果ではどのような額になっているでしょうか。
(※)厚生労働省「令和4年毎月勤労統計調査特別調査」
常用労働者1〜4人の事業所を対象にした調査です。きまって支給する現金給与額は2022年7月分で、労働契約や就業規則等によってあらかじめ定められている支給条件、算定方法に基づき、毎月きまって現金で支給される給与額(超過勤務手当を含む)で所得税、各種社会保険料等を差し引く以前の金額をいいます。
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